2018年04月25日

■元気くんの「食と病と鹿の匠 丹波」

「元気」は、私が初めて飼った犬で、今年14歳になるビーグルの雄です。

これまでの「元気」の病気のことや、予防に役立てたいと与えてきた食餌についてご紹介します。

まず、「元気」の病歴です。
0歳 頻繁に皮膚炎、ステロイド薬を無断で注射される。
1歳 アレルギー検査、いろいろな項目で“陽性”、療法食を勧められる。
5歳 白内障発症。6歳 尻尾の脱毛、目視のみでただの切れ毛と診断される。
7歳 包皮炎、ブドウ球菌増加による脱毛、奥歯が1本折れる。尻尾一部無毛になる、水を飲む量と尿量とフケが増え始める、胸部にしこりができる、イボができはじめる。
8歳 膵炎1回目、3日間入院、副腎皮質ホルモン亢進症。(クッシング症候群)の疑いありと診断されるも胴体部のレントゲンとエコーでは異常見当たらず、療法食を勧められる。
9歳 膵炎2回目、歯周病で5本抜歯。
10歳 膵炎3回目、再度クッシングの疑いと診断される。全身に皮膚炎と脱毛、大量のフケ、イボ等のできものが増える、体臭が強くなる、お腹がぽっこりしてくる、多飲多尿。

そして、以下が「元気」の食歴です。
〜5ヶ月 朝ドライフード、夜手作り食(加熱)
〜3歳 手作り食(スーパーで購入した素材を使用)、時々生食
〜8歳 生食、手作り食(スーパーの食材80%、EGサイクルの鹿肉類20%)、時々ドッグフード(ウェット、ドライ)、サプリメント多数
~10歳 手作り食(スーパーの食材50%、EGサイクルの鹿肉類50%)、サプリメント多数
10歳~ 手作り食(野菜・穀物以外は、EGサイクルの鹿肉類100%)、サプリメント2種類

私が手作り食を与える理由は、アレルギーで食べられるフードがほぼ無かったのと、自分が犬だったら一生ドッグフードしか食べられないのは嫌だったからです。それと、「元気」は子犬の頃から肝臓の数値があまり良くないため、できる限り化学的な薬剤や合成添加物、合成ビタミン等を与えたくないと考えています。とにかく、EGサイクルの鹿肉はうちの犬に(私にも?)合っているのです(^^)♪

「元気」を飼い始めた時、最初から手作り食も視野に入れて育てはじめました。私は、子供の頃から犬と遊びたいがために、学校よりも公園へ通っていました。そのおかげで(笑)、たくさんの飼い主さんや歴代の犬達をみてきました。犬がケガをしたり、病気になったりした際、飼い主さんの考え方の違いで、治療や予後、最終的な結末は様々なことを犬を飼わなくても学ぶことが出来たのかも知れません。そんな中でフードを使っていた飼い主さんが、病気や加齢をきっかけに手作り食に替えて「良かった!」という話もたくさん耳にしました。フードについての原材料や製造方法など、いろいろな怖い話も聞く機会があり、なんとなく知っていたので、「元気」を迎える前に(犬を飼ったこともないのに)手作り食の本を読んだり、セミナーに参加したりしていました。

そして、完全手作り食になった直接のきっかけは、ある日、手作り食の材料のストックを切らせてしまい、丸一日ドライフードにしたところ、翌日すごいアレルギー症状を起こしてしまったからです。全身いたるところが腫れてしまい、耳の穴は塞がっていました。「元気」は、すごく痒がって、掻き過ぎて布団に血が付いていました。もともと市販の加工フードは与えるに少し抵抗がありましたが、「元気」の生まれたお宅で与えていたドライフードでした。なので、仕方なく与えていた感はあります。

7歳までは、スーパーで購入した食材の手作り食でした。時々与えた食材やオヤツでアレルギー症状が酷くなることもありましたが、概ね「元気」の健康維持は出来ているつもりでいました。

 

そして、シニアになった8歳の時、膵炎になってしまいました。最初の膵炎では「元気」は死にかけた状態でした。詳細は省きますが、原因はストレスです。原因を作ったのは飼い主である私だと思っています。「ごめんね、元気・・・。」

その後の2回目と3回目の膵炎は比較的軽症だったため、入院はしないで済みました。実は、2回目と3回目の時も共通するのがありました。どちらもスーパーで購入したお肉を使用して作ったご飯を与えた後に発症しています。これって・・・、つまりこの時も病気の原因を飼い主である私が作ってしまったのだと反省しました。

脂質が多い食餌は、膵炎のきっかけになってしまうことがあるので、スーパーで買った肉の脂身は切り落とし、2回湯引きをして与えていたのですが、それでも駄目でした…。人間用に育てられた家畜の肉は、犬にとってみれば脂肪分が多過ぎるようです。

当たり前のことですが、スーパーにある野菜や果物や穀物や肉や魚(養殖)は、全て人用に作られたものです。野菜や果物や穀物は甘く(糖度が高く)、肉や魚は脂っぽいものばかりです。それをそのまま犬に与えるのはリスクがあると、10年目にしてようやく気が付きました。

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EGサイクルの鹿肉を主食として「元気」に与えるようになってから、健康維持のために使うサプリメントの種類が減りました。アレルギーはもちろんのこと、膵炎も起こしていません。それどころか、もう生えることはないと思っていた尻尾無毛地帯に、新しい毛が生えてきました!更に、多飲多尿も少し改善、フケや体臭はかなり改善され、繰り返していた瞼のイボが無くなり、胸部のしこりが小さくなりました。鹿肉を中心としたご飯+サプリメントで、健康維持だけではなく、アレルギー予防、膵炎予防、クッシング症候群(疑いですが)の症状緩和もできているのだと感じています。

最近、「元気」は少し耳が遠くなってしまいましたが、まだ目は見えていますし、鼻も歯も足腰も健康です。特別な長生きは望んでいません。ですが、その時まで、私の知る「元気」らしく生きて欲しいと願っています。そのために、EGサイクルの鹿肉が欠かせないものとなっています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

P.S.「元気」に合わない食材を与えてしまうと、食物アレルギー反応が顕著に出てしまいます。写真は、背中とおまた周りのアレルギー反応の画像です。

そして、今は以下の写真です。鹿肉ごはんでケアを怠らない飼い主さんのおかげで、背中もおまた周りの柔らかい皮膚もこの通り問題ありません。

金成美歩&元気より