6つのこだわりcommitment

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オリジナル「新風乾」製法

オリジナル技術の「新風乾」製法は、低温で乾燥することで酵素やミネラルが生きています。高温の乾燥ではたんぱく質が変異し、味も損ねてしまいます。ペットのためにヘルシーで美味しいものを与えたいと願い、創業者前川が試行錯誤の上2010年に開発した製法です。
「新風乾」製法で乾燥させる鹿肉は、低温で乾燥するため必須脂肪酸であるα-リノレン酸や高品質なタンパク質、その他有用ミネラル等が壊れずに残っています。α-リノレン酸は血栓症や心筋梗塞を抑える働きをする酵素です。

出来上がったジャーキーは水分量が11%。柔らかくて、鹿肉の持つ深い香りと味わいが豊かに詰まっています。旨みは、肉そのものに含まれている肉汁がそのまま凝縮されているので、ワンちゃんにはたまらない美味しさになっています。
ペットのおやつに、ごほうびに、フードのトッピングにご利用ください。愛する家族のうれしい表情にきっと満足いただけることでしょう。

開発の秘話

EGサイクルの創業者前川のオリジナル「新風乾」製法開発にまつわる秘話をご紹介しましょう。

あわや火事!鹿肉の乾燥は試行錯誤の連続でした。

日本鹿の栄養を愛犬に与えたい。そんな思いから鹿肉ペットフードを作ろうと考えたのは2007年でした。

それまで、ペットフードなんて作ったことがない前川です。最初のうちは、作っては捨て、作っては捨ての繰り返しでした。
一般的なジャーキーを作ろうとして設置したのが、彼なりの「乾燥炉」。

ところが、火力が強すぎて、色は黒くなり、さわればさわるほど、細かく砕けてしまう。試験を重ねていたある時、従業員からの電話がなります。慌てた声で「乾燥していた鹿の骨に火がつき、バケツリレーでやっとのことで火を消しました」とのこと。

前川が行ってみると、ステンレスの乾燥炉は哀れな姿に。ドアは歪んでいるし、中はススで真っ黒になっている。消防に通報する一歩手前でした。
反省をふまえて修繕しましたが、このままの製法では過熱を防ぐことはできません。

『新風乾』構想につながる新たな情報が前川のアンテナに入ってきたのは、この乾燥方法に限界を感じていた、そんなある日のことでした。

技術開発記事にひらめき行動

2009年2月。前川は日刊工業新聞の記事に目をとめます。「三菱製紙株式会社が、産業技術総合研究所の開発した高機能除湿剤ハスクレイを使用したデシカント空調ローターの開発に成功」。記事にあったのは空調でしたが、前川のアンテナは、同じ仕組みを乾燥にも使えるのではと直感しました。

すぐにハスクレイの開発者と面会の約束を取り、同年3月、中部産総研へ乗り込みます。ところが、開発者は「産総研は研究所だから空調ローターは作ってはいない。代わりに三菱製紙を紹介してあげる」ということで、5月に、三菱製紙本社「R&D室」の室長と会うこととなりました

三菱製紙本社に出向いた前川は、さっそく、ローターを乾燥に使いたいと持ちかけます。それは面白いと意気投合。その場で350Φのローターを借りる話が成立。こうして、乾燥室とローターを接続する風洞作りが始まりました。「新風乾」製法の形が、わずかながら見えてきました。

試験を繰り返し、最高水準の乾燥装置に

半年ほどの約束で借りたローターでしたが、熱源である温水取出し装置、古いヒーターも活用するので、ヒーターのオーバーホールが必要となります。初めての装置なので各機器の取り合いなど多岐にわたり問題が発生。結局、テスト運転開始が2010年1月にずれ込みました。

半年余りのテスト運転の結果、これならいけると判断。正規のローターを発注、届いたのが9月。デモ機を外し、1000Φのローターを取り付ける大改造に入りました。半年の約束が、結局1年4ケ月かかったのです。

ところが、いけると判断して開始したはずの1000Φのローターでも、最初は、なかなかうまくは乾燥できませんでした。その後も試行錯誤を繰り返し、やっとのことで低温でも肉の旨みを凝縮した、柔らかいジャーキーを作ることが出来るようになりました。現在ではどこにも類のない、最高水準の『新風乾装置』が稼働するまでに至りました。

その後

後に、中部産総研からメールが届きました。「2009年3月に中部センターにて相談されておりました乾燥システム、自社開発に成功との情報を丹波新聞のホームページで入手しました。機会があれば見学させてください。」。「三菱製紙さんと一緒にご招待いたします」と、前川は返事を書きつつ、この間の苦労が報われた思いでした。

何より、愛犬が一番喜んでいるようです。