普段は地味な作業をいとわない社長ですが、来る4月27日は丹波を離れ首相官邸に出向き「鹿」の有効活用の話をしてまいります。緊張しないで頑張って~!
野生鳥獣の肉(ジビエ)の利用を拡大していくため、政府は菅義偉官房長官を議長に、山本有二農相を副議長、関係省庁、さらに民間有識者ら17団体の代表を交えた対策会議「ジビエ利用拡大に関する関係省庁連絡会議」が設置されました。今後も数回開催し、2018年度の各省庁の予算案に反映する方針です。
会議では、シカやイノシシといった野生鳥獣肉(ジビエ)の利用拡大に向けた話し合います。狩猟や捕獲することで野生鳥獣による農作物被害の抑制、加工した食肉の安定的な流通、さらに地方の所得向上につなげるのが狙いです。農水省の調べでは、捕獲した野生鳥獣の9割が食肉利用されずに廃棄され供給が不安定であることから、対策会議に今後のジビエ利用の期待が高まります。
初会合は4月5日に首相官邸で会議は開かれました。生産や販売に成果を上げた全国の優良事例を分析し、ジビエが普及していない地域にも役立つ消費拡大策を打ち出したい考えです。供給側として、捕獲分野の先進地や大日本猟友会、日本ジビエ振興会、長野トヨタ自動車が出席。需要側の外食、小売り、調理分野のほか鹿肉バーガーを給食に出している和歌山県古座川町も出席。
株式会社EGサイクルの前川社長も鹿肉のペットフード製造者として、4月27日には会議での発言の場をいただいています。「初回の会議では鹿肉が高価だという意見が多く出たので、その原因と解決策を提示したい」と話す前川社長。食用に回さない部位をペットフードに活用することで鹿肉の有効活用率をあげながら、ペットにとって栄養価が高く安全安心なフードの開発を続けている取り組み内容を報告します。また、課題として狩猟期間外の有害駆除期間に原材料の供給が不安定になる事を挙げ「移動式解体処理車」の有効性と、捕獲鳥獣残さの産業廃棄物処理経費の軽減やイノシシに加えシカも飼料に活用できるようにする事などを提案するつもりです。
「丹波新聞」に掲載されました。