生肉などを使った「手づくり食」について、2003年〜2007年にDr.ビリングハースト(オーストラリアの獣医師)のレポートより。患者である犬や猫たちのペットフード食を「手づくり食」に変えることで健康に与える影響は多くあると次のように述べています。「寿命が長くなる。繁殖力がしっかりする。被毛が輝き歯がキレイになる。排泄物や体臭も減る。精神状態が安定する。遺伝子失陥の発生を低下させる。内外寄生虫に耐性ができる。病後の回復が早い」など、他にも犬、猫本来の力を引き出すため食餌として「手づくり食」の良さを感じ、鹿の利用をおすすめしています。
アバラの肉付の良さと生骨のカルシウムで愛犬の骨を強化します。犬は食物を噛んだり引き裂いたりするのに適した骨格を持っています。肉を引きちぎり、骨を噛み砕くことでことで歯や歯茎が元気になり、息が臭くなくなります。そして顎を動かすことが脳への刺激になり、精神的に満たされるようです。
内臓ミックスに使用しているのは、肝臓、肺、心臓、ひ臓、腎臓です。ガイドラインをクリアした新鮮なものを使用しています。品質を見極め丁寧に加工しています。
《加熱しない手づくり食のチカラ》 なるべく調理していない物(生食)を与える方が良いとも言われています。アメリカ、オーストラリアはもとより、近年では国内の栄養学に先見の明があるホリステック獣医師達も生食を推奨しています。ペットのより良い健康について考えるなら、生肉に対して骨15%、内臓15%を加え、すりつぶした野菜と、その他の栄養補助食「Barf(bone and raw food)」を与えることが理想的だと言われています。特に【生の骨】は、犬や猫が必要とするビタミンB群の数種とメチオニン(アミノ酸の一種)以外の栄養素を含んでいます。また【生肉】にはメチオニンを多く含んでいます。そこで鹿の【生肉】と【骨】を一緒に与えることでほぼ完璧な栄養素の組み合わせとなるのです。
《イヌやネコも食育で自制心を養う》 鹿の肉や内臓、骨、野菜のペーストなどは味覚を養います。犬や猫は味覚を感じる細胞(未蕾)が少ないと言われますが、それでも味わって食べることで、舌や口内に触れる感触が脳を刺激します。食とは「食育」とも言われ、五感を働かせ精神面を健やかに保ちます。それらは、あらゆる動物が生きる為に「食べて良いもの」「悪いもの」を判断するのに必要な自制心を養う感覚です。生き物は自制心が養われないままだと淘汰されかねません。
《重要な情緒面は食育にあり》 食餌で最も大切なのが栄養ですが、並んで「かじる」、「奥歯で砕く」、「引きちぎる」という行為も重要です。大切な全身運動でもあり、情緒面を満足させることができます。野生の肉食動物なら、獲物を仲間などと引きちぎり奪いあって食べます。幼少期は肉や骨を噛み砕くことで歯の生え代わりを促し、ストレスも解消されます。最近、アレルギーや癌などの外的環境による病気や遺伝病に加え、精神病のペットが増えてきています。ヒトと共存して暮らす愛犬にとって、生の骨付き肉を与えた時にこそ本能が満たされ心からの満足感を得ることが出来るのです。
【鹿の匠 丹波】で使用する鹿は全て食肉基準の「ひょうごシカ肉活用ガイドライン」に沿う施設で解体された厳選部位を使用しています。マイナス20度で48時間以上冷凍保存することで寄生虫は死滅。当社では更に-25度で3日以上保存。ペットに必要な栄養を保つ安全な保存環境にこだわっています。
【給餌量・月齢】 体重の3%が1日の食事量の目安です。おおよその割合としては、肉60%、骨15%、グリーン・トライプと野菜で15%、内臓10%。(仔犬の場合は骨を2倍。シニア犬には骨を半分、野菜を2倍にして与えます)食べやすい大きさに切って与えます。30kgの成犬で1日1600カロリーが摂取目安ですが、1週間分のトータルバランスを整える方法で手作りフードを与えましょう。※犬は生後3週齢、猫は生後4週齢の乳離れした頃から与えられます。
【骨】 骨を食すことでペットの骨の強化につながります。喉を詰まらせないように十分気をつけて与えます。また、与えすぎは歯を痛めたり、便が固くなったりしますので気をつけてください。口内感染症や膵臓病、肥満症などで体調が悪いときは与えないでください。
【内臓】 鹿の内臓部分は酵素が多く含まれています。ペットの消化を助け体内から健康で綺麗なカラダにしてくれます。病気への予防効果も期待される鹿の内臓やトライプを1日1回、骨などのカルシウムと一緒に与えることをおすすめします。
※原材料の鹿は、加工時に十分注意しておりますが、毛や血、脂分などが残る場合があります。食べても害のないものですが、ペットに与える前にご確認ください。
※【鹿の匠 丹波】では原材料の鹿はすべて遺物検査と金属探知機を通し確認しています。安心して与えられるペットフードになっています。