「日本鹿」とは、日本に生息するシカの総称です。(日本にはエゾシカ・ホンシュウジカ(EGサイクルが取り扱っている鹿)・ツシマジカ・キュウシュウジカ・ヤクシカ・ケラマジカ・マゲジカの7亜種が生息している。)シカ肉はヘルシーで栄養も豊かなことで知られており、ヨーロッパでは古くからジビエ料理の高級食材として使われてきました。しかし日本では数年前までシカが市場に出回ることは殆どありませんでした。
その理由は、牛や豚・鶏が家畜として飼われ、今では肥育されるようになり、食肉として大量に市場に出回るようになっている事や、猟師がシカを捕獲しても生計が立たない難しさなど理由は多岐に考えられます。赤身で味わい深いシカは、高級フレンチなどでのみ味わえる特別な肉とされていました。
天敵のいないシカは年々増加し、山から人里近くへ下り農林業に大きな被害をもたらしています。これは繁殖力が強いことや、人が里山の草木を利用しなくなったことなども原因と考えられています。兵庫県では被害対策として、狩猟と捕獲による駆除と、その有効活用を進めてきましたが、シカの増加に歯止めがかかっていないのが現状です。
2007年から他に先駆け、日本鹿をドッグフードに利用するEG サイクルの取り組みは、里山保全対策の切り札として全国的に期待されています。創業時は植生豊かな丹波地域の日本鹿の有効活用に力を注いできました。
今では近隣県で捕獲された日本鹿の有効活用にも取組み始めています。森の保全、里山の保全につながる、この取組みへの理解がさらに広がっていく事を願うばかりです。
持続可能な開発目標として、これからも当社では、農林業の環境保全、持続可能な消費の推進、地域循環型社会の構築などに取り組んで参ります。
兵庫県の丹波地方独特の気候は、豊かな植生をもたらし、動植物の生育環境として大変恵まれた自然を育んでいます。昼夜の寒暖の差が植物にとって良いことは、丹波の黒豆、丹波栗、丹波の山の芋など多くの名産品が証明しています。
そんな自然が育んだ植物を食してきた野生の日本鹿たち。丹波の森の恵みは、そのまま鹿の身になり、強く生きるチカラへと変えていきます。野生の日本鹿ですから牛・豚・鶏等において一般的に投与される抗生物質の心配もありません。
日本鹿の「命をいただく」を理念に揚げ、2020年には日本鹿一頭あたり有効活用率85%以上を商品化し、その貴重な栄養を全国の愛犬家、愛猫家へお届けしています。また兵庫県丹波市では【丹波鹿】としてブランド展開され、身近に鹿を味わえる環境が整いつつあります。