2020年07月13日

■新型コロナとペットの症状【小野池ペット栄養管理士】vol.19

特に今年は新型コロナウイルスの影響や梅雨前線を伴う気圧の変化もあり、湿度も高く気分も憂鬱になりがちですが、紫陽花が色鮮やかに咲いている姿を見ると、とても幸せな気持ちになります。

あっという間に半年が過ぎてしまいました。良くも悪くも、これまでとは違う生活にスタイルになっているのは確かです。今回も気になる新型コロナウイルスとペットについて書かせて頂きます。

前回のブログ後に、犬や猫をはじめとする動物への新型コロナウイルスの感染が確認されたと複数報じられています。ペットから人への感染は、現時点では報告されていません。海外では、感染した飼い主からペットが感染した例が数例報告されていますが、ペットがヒトの感染の役割を担う証拠はないとされています。
以下がこれまでの動物への感染の報道です。

2月28日、香港でペットの犬の感染がありましたが、犬に症状があったとの報道はありません。その後、犬が死亡しましたが、17歳で高齢ということもあり、コロナウイルスの感染によるものかは不明です。
続いて3月19日も香港の犬でした。この犬の症状についても報道はありませんでした。

3月27日、ベルギー東部で飼い主から猫に新型コロナウイルスが感染する事例が初めて確認されたと発表しました。猫には呼吸器症状や消化器症状が見られたものの、その後快方に向かっているとのことです。

4月2日も香港でペットの猫の感染が確認されましたが、猫に症状が出たとの報道はありません。

4月4日は中国(武漢市)でペットの猫の感染報道がありましたが、猫に症状があったかどうかは不明です。

4月5日に動物園のマレートラ(アメリカ・ニューヨーク州ブロンクス動物園)の感染が報道されました。このトラには症状が見られ、他にも計6頭のトラやライオンに咳や食欲不振の症状が出ているものの、いずれも快方に向かっているとのことです。

4月22日、同じくアメリカ・ニューヨーク州で別々の家庭で飼われていた2頭の猫への感染が確認されました。2頭とも軽い呼吸器症状が出ました。1頭の猫の飼い主は新型コロナウイルスの陽性反応が確認されています。この家にはもう1頭猫が飼われていますが、呼吸器の症状は見られないようです。もう1頭の陽性の猫の家庭では、新型コロナウイルスの症状が出ている人はいなかったようです。

4月22日、マレートラと同じアメリカ・ニューヨーク州ブロンクス動物園のほかのトラ4頭(うち1頭は無症状)、ライオン3頭に新たに陽性反応が確認されました。咳などの症状がみられていた7頭は、今は普段通りの様子まで回復しており、咳もあまりしなくなっています。

4月28日に感染の報告があったアメリカ、ノースカロライナ州の犬はのちの検査で感染が否定されました。

4月下旬にはオランダで複数の繁殖施設でミンクの感染が確認され、一部の施設では人への感染も発生しました。

5月13日、東京大学と米ウィスコンシン大学の研究チームは、実験環境において「猫への感染」および「猫から猫への感染」が認められたと発表しました。感染した猫に病的な症状は見られていません。

5月15日、オランダでペットの犬1頭、野良猫3頭の報道がありました。ペットの犬は重度の呼吸器症状があり死亡。ですが、新型コロナウイルス感染が死因かはわかっていません。また、ミンクの繁殖施設周辺にいた野良猫で抗体検査の陽性反応がみられましたが、症状があったかは分かっていません。

6月2日、アメリカ、ニューヨーク市の犬1頭に軽度の呼吸器症状がみられました。飼い主にも陽性反応がみられ、飼い主から感染したとみられています。同居のもう1頭の犬には感染していません。

この様に少しずつとはいえ、動物への感染の報道も目立ってきました。
次回も新型コロナウイルスの情報をお届けしたいと思います。

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小野池智香

ペット栄養管理士 小野池 智香

愛玩動物飼養管理士1級 / 株式会社LIKE TODO JAPAN製薬 代表取締役 / 神奈川県未病産業研究会会員 / 日本乳酸菌学会会員 / 日本食品免疫学会会員 / フードメディシンネットワーク会員 / バッチ財団登録プラクティショナー(BFRP)