残暑が続きますが、10月もうすっかり秋ですね。
たとえば、カメは気温20度以下になると、すっかり食べなくなり冬眠準備に入るそうです。
自然界で暮らす冬眠動物と、温暖化や室内飼いで温かく冬眠しない動物とでは寿命の長さが違うそうです。
どちらが長生きかと申しますと冬眠する方です。冬眠する習性の動物を飼った場合は、ベランダや屋外に置くなどし、四季の温度を感じ冬眠できる環境にしてあげましょう。冬眠中は食餌を絶ち眠り続ける間に、体の修復や調整もしていると考えられます。
ここからワンちゃん、ネコちゃん達のお話です。夏の疲れを癒し、寒さに強い体づくりの準備をしてあげましょう。今回は秋から冬にかけての養生におすすめの野菜や根菜、スープ、デトックスのお話をしたいと思います。
◎野菜や根菜◎
これからの季節、冬の野菜や根菜が美味しいですね。ワンちゃん、ネコちゃんにもぜひ与えてあげたいという飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。
冬野菜は、ワンちゃんには問題なく与えられます。大根、カブ、レンコン、パセリ、ブロッコリー、カリフラワー、エリンギ、春菊、小松菜、白菜、ほうれん草、大根、かぶ、ごぼう、れんこん、せり、水菜、じゃがいも、まいたけ、チンゲン菜など
猫ちゃんは肉食動物です。夏はカボチャもおすすめですが、基本的には「トライプ」を食べられれば野菜は必要ありません。
ワンちゃんやネコちゃんにとって、葉野菜は抗酸化力や酵素が豊富にありますが、少量でないと様々な悪い影響も出てきます。野菜類は食餌全体の5~15%ほどに抑えて与えてください。そして、葉野菜、根菜ともにドロドロのスムージーのような形状にするのがポイントです。
犬の歯はハサミのように、肉を引き裂く、噛みちぎる、切ることが機能としてありますが、人間の奥歯のように野菜をすり潰すことは出来ません。また、胃腸にも消化する酵素がほとんどありません。
草食動物がすり潰した草を更に草食動物の胃袋に居る微生物が分解することで消化吸収しやすくしています。そこまでして草食動物も栄養として取り入れています。肉食動物たちは、そうした草食動物の「トライプ」を食べることで野菜を得ていると言えます。
ワンちゃんに野菜の栄養や機能を得るためには、すり潰して消化を良くしてあげる必要があります。
・根菜やキノコ、豆類は坑ガン作用や整腸作用があります。
・大根やカブ、キノコ類も基本は生がいいですが、すり下ろすと辛いものは気を付けてください。
・芋類と豆類は加熱し、特にドロドロにして少量与えます。
・ニンジンは目に良い成分が多いですし、お通じにもよく、また抗酸化作用が豊富ですので生で与えたいのですが、他の野菜と一緒に与えると、ビタミンCを壊してしまいます。生で与える場合はフードプロセッサーでドロドロにして、オイルを入れて単独で与えてください。
食材によっては、与える組み合わせも大切です。
どれも過ぎたるは良くないので、野菜類は思っているより少量にするよう心掛けてください。
◆鹿野菜シチューは、冬野菜を鹿の骨髄スープとあわせたトロッとした補助食です。
◎おいしいスープ◎
もう一つのおすすめは、鹿スープです。肌寒くなってきましたら、毎日鹿スープを人肌に温めて与えると消化を助けます。ネコちゃんの場合は、スープにお肉と骨そぼろ、内臓、トライプ(少々)を人肌に温めて与えます。
ワンちゃんは、食餌のトッピングに使う根菜を、スープで一緒に煮込むのも良いです。鹿スープ1袋/150g、ニンニク1/3片、ハト麦10g、手に入りやすい根菜やキノコ、芋類、豆類をお鍋に入れてコトコト加熱し、フードプロセッサーでトロトロにして、生の骨付き肉にトライプと一緒にトッピングは大人気のメニューです。
◆あっさりスープは、鹿の骨髄をじっくり煮込んだカロリーOFFのスープです。
◎デトックス◎
また、ワンちゃんのみの話ですが、デトックスに鹿スープは最適です。以前にも書いた通り、手作り食のワンちゃんには、ファスティング(プチ断食)を推奨しています。ファスティングを入れることで、病気になりずらい体質に改善されます。
「食いしん坊なので可哀そう」とは思わず、むしろワンちゃんの体を楽にしてあげると考えてください。また逆に食が細くて痩せるのが不安なワンちゃんでも、食餌の代わりに「鹿スープ」を与えるプチ断食なら安心です。
週に1回の1日ファスティングもしくは、午前中か午後の半日ファスティングでも構いません。その日は食餌の代わりに鹿スープを5~10ml/体重1kg目安で与えます。新鮮な水をたっぷり与え、固形物を胃に入れないことでデトックス効果が高まります。オシッコからも毒素を出してくれます。
寒い冬を迎える前の今の食餌はとっても重要です。旬の食べ物と鹿スープ、ファスティングで体調を整え、運動を欠かさないのが病気知らずになる秘訣です!
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