2019年02月14日

■からだに負担?消化の良い食事【小野池ペット栄養管理士】vol.13

今回は犬や猫、人間もそうですが、とても身体に負担のかかっている消化について考えてみます。手づくり食を行っている方も多くなりましたが、まだまだ穀類を入れないと栄養バランスや満足感が気になる飼い主さんもいるようです。それでは、穀類やタンパク質類など、それぞれの消化について考えてみたいと思います。

以下は人間です。

お肉、お魚にいたっては5~10分くらいで消化して胃から消えています。お米や麺類は1時間でも消化しなかったのが、お肉なら5分でドロドロになります。これだけ消化がよければ、寝る前、運動前にお肉やお魚を食べても全く問題はないといえるそうです。

ですが、その逆にお蕎麦も含め、ご飯などの炭水化物はなかなか消化されません。お肉は消化に悪いとよく言われますが、誤解のようです。一番消化に悪いものは野菜類でした。特にトウモロコシやモヤシが原型のまま、便に混じることがあります。

今までは「お粥」や「うどん」が消化に良いと思われてきましたが、医師の間では消化に悪いというのは常識になっているようです。胃カメラで胃の中に残っているご飯、麺、パンの画像を見ましたが、この方は朝食を取らずに胃カメラで撮影したのに、胃の中に見えたのは昨晩食べたご飯だけでした。大腸カメラで「うどん」がそのままの形で見えた、という画像もあるそうです。つまり、お米や麺類、パンは消化に時間がかかります。炭水化物は胃で消化できないのです。

これは、ワンちゃんやネコちゃんも同じです。いえ、同じというより、肉食動物よりの雑食であるワンちゃんや、完全な肉食のネコちゃんにとって炭水化物は負担に過ぎないと言っても過言ではないのです。なぜなら、胃の中では炭水化物の消化酵素は出ないからです。胃袋から下へ降ろすために、胃の中では盛んにただただこねくり回しています。身体が吸収できる形にはならないのです。

ですが、タンパク質は胃で吸収される形にまで分解することができます。胃の中でタンパク質は「主細胞」という細胞から「ペプシノゲン」というたんぱく質を消化する酵素を分泌して消化します。犬の胃酸のphは「0」(ゼロ)という強酸です。

人間が電柱をクンクンしたら、すぐに感染してしまうバクテリアにも犬や猫は大丈夫なのは、免疫力と、この強酸のおかげです。なので、健康なワンちゃん、ネコちゃんは生肉が主食になります。

ワンちゃんはもちろん、完全な肉食動物であるネコちゃんにとって、炭水化物は消化によくない、たんぱく質は消化によいということが言えます。

次回は糖質や脂質についてお話しをしたいと思います。

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小野池智香

ペット栄養管理士 小野池 智香

愛玩動物飼養管理士1級 / 株式会社LIKE TODO JAPAN製薬 代表取締役 / 神奈川県未病産業研究会会員 / 日本乳酸菌学会会員 / 日本食品免疫学会会員 / フードメディシンネットワーク会員 / バッチ財団登録プラクティショナー(BFRP)