2018年08月07日

■熱中症について【小野池ペット栄養管理士】vol.9

皆様、ご無沙汰しております。久しぶりのブログになってしまい、申し訳ございません。今回はワンちゃん、ネコちゃんの「熱中症」についてです。

毎日、猛暑日が続いております。暑い日が続き、雨が恋しいと思い、待ち焦がれていた雨が降るかと思えば、台風となって、各地に被害をもたらすという、何ともやるせない今年の夏はまだしばらく続きそうです。猛暑が長期間に続きますと、人間も動物もとても辛いですね。特に緑が少ない地域で暮らしていますと、空気が動かず、ただ熱射だけが地面に刺さっているように感じます。その道路は、とても歩けたものではございません。

7月のはじめ、我が家の猫「イルカ」は暑さによる食欲低下、嘔吐で2週間ほど病院へ通いました。身体を触ると、とても熱い状態でした。通常、耳は、音を聞く以外にも、身体の熱を逃がす機能を持っていますが、「イルカ」の耳は朝から夜までずっと熱い状態でした。「イルカ」には涼しい所に居て欲しいのですが、エアコンが苦手なようです。エアコンのスイッチを入れると、暑い2階の部屋へ行ってしまいます。そのため、熱中症がなかなか改善されずにいました。2階の「イルカ」のお気に入りの部屋には、扇風機を導入して出来るだけ自然の風を入れて涼を取り込む努力をしました。また、少量ですが鹿肉は食べるので、お肉、内臓、血、そして胃腸ケアのハーブティーを1日1cc(毎日3回ほど)与え、3日間は補液をしました。外に出さず、室内はエアコンをしている環境でも熱中症は起こってしまいました。

「熱中症」とは、気温や湿度の高い環境によって引き起こされる体調不良をいいます。「熱中症」は命にかかわります。もし、重度の熱中症にさせてしまったら、死亡する確率は50%以上とも言われています。誤解しないで欲しいのは、冷やせば治ると思うことです。軽度の場合は、早期の処置で回復の可能性は十分にあります。予防、早期発見、早期診断が重要だとされています。特に犬や猫は、汗をほとんどかきません。また全身が被毛で覆われています。湿度にも弱いです。このように、犬や猫は人間とは体の作りが大きく違うところがいくつもあり、暑さに弱い動物であることを知っておいてください。

■外出時の注意  ・暑い時間帯は外出しない。(基本です。特に午後は日が暮れるまで避けてください。)・車内にペットだけ残さない。(人間の赤ちゃんと同じです。数分後の車内温度を測ってみてください。)・散歩の前に、地面を直接手で触り、地面の温度を確認する。(熱ければ、外出時間を変更するか、触って熱くない日陰を選んで移動する)

■室内での注意  ・極力日差しを部屋へ入れない。・エアコンをかけて、ペットのみで留守番させる場合、必ずどこか1ヵ所でも窓を開けておく。(落雷など、停電する可能性があります。締め切った部屋は反って危険です。)

■食餌  ・ワンちゃんにはキュウリやスイカなど、身体を冷やす野菜や果物を、おやつ代わりや、食餌に少量加えてあげるといいです。・猫ちゃんは体力が付くように、お刺身(たたき)、生で食べられるお肉など、酵素が豊富なごはんを時々与えてあげます。(好みが合うものを与えてみます。)※夏は赤い食べ物が夏は良いとされています。

「イルカ」のようにエアコンが苦手なことで、熱中症になってしまう場合もあります。他にも、シニア、呼吸機能が下がっているワンちゃんやネコちゃん、気道疾患、短頭種、肥満のワンちゃんやネコちゃんなどが特にリスクが高いので注意が必要です。天気がくもりや雨でも気温や湿度に注意してあげてください。

大切なワンちゃん、ネコちゃんが「熱中症」になってしまうと、飼い主さんも辛く悲しい思いをすることになります。何よりも、ワンちゃん、ネコちゃんが苦しみます。特に、ヒートストロークと言われる重度の病態になってしまいますと、内臓へのダメージは避けられず、機能不全を起こしてしまいます。 皆様も愛犬・愛猫ともに熱を身体に溜めないよう、お気を付けくださいませ。

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小野池智香

ペット栄養管理士 小野池 智香

愛玩動物飼養管理士1級 / 株式会社LIKE TODO JAPAN製薬 代表取締役 / 神奈川県未病産業研究会会員 / 日本乳酸菌学会会員 / 日本食品免疫学会会員 / フードメディシンネットワーク会員 / バッチ財団登録プラクティショナー(BFRP)