2020年03月13日

■ペットと新型コロナウィルス【小野池ペット栄養管理士】vol.18

あっという間に3月になってしまいました。東京はだいぶ前に春一番が吹いたようです。待ち遠しかった本格的な春になったようです。

さて、毎日のようにニュースに新型コロナウィルス(2019 n-CoV)の話題が出ています。ペットにつきましても、いろいろな噂がひろがりつつあります。正しい情報を得て判断して頂きたく、今回のブログに書きます。

もともと別の、これまで軽度の消化器症状を起こす犬コロナウイルス、猫伝染性腹膜炎(FIP)を起こす猫コロナウイルスという病気はありましたが、現在流行している新型コロナウイルス(2019 n-CoV)とは明らかに型が異なります。

世界小動物獣医師会(WSAVA)は「犬や猫に病気を起こすコロナウイルスもあるが、今回の新型ウイルス感染症の拡大とは関係ない」などとする見解を公表しています。

また、世界小動物獣医師会から、新型コロナウイルス(2019 n-CoV)とペットについて文書が発表されています。獣医師等、専門家向けの発表内容ですので、内容は変えないように努力し、分かり易い言葉に置き換えて書いたのが以下の内容です。

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中国で発生した新型コロナウイルス(2019 n-CoV)は、現時点で人間同士での感染が確認されている病気です。現時点でのペットに新型コロナウイルスが感染するという報告はありません。また、現時点でペットが新型コロナウイルスを伝搬し、感染源になるという報告はありません。

ペットから人やほかの動物に感染を媒介することは非常に考えづらいため、パニックにならないように速やかに伝達する必要があることを喚起しています。

十分に衛生状態を保てる限りは、飼っているペットと一緒に暮らしてください。ただし、猫は屋内にとどめておくことも必要です。もし家族や友人で入院している者がいる場合は、動物を預けることもしなくてはならないでしょう。

また、飼い主が新型コロナウイルス(2019 n-CoV)に感染した場合、ペットとの接触を控え、やむを得ず接触する場合は、マスクを着用するなど感染防御を心がけてください。

犬コロナウイルスのワクチンは、犬コロナウイルスによる消化器症状を防御するものであり、犬に呼吸器症状を起こす新型コロナウイルス(2019 n-CoV)に対するワクチンは存在しません。

ペットについて不安がある場合は速やかに獣医師に相談しましょう。しかし、未だにわかっていなことも多いのは確かです。今後の情報で変わる可能性もあります。

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これは、よく私も話をさせて頂くのですが、犠牲になるのは人間だけではなく、ペットも同じくらい危険です。特に飼い主がペットに自分の口を舐めさせる行為や、人間の唾液が着いた食べ物を口移しに与えるのは、動物にとっても大変迷惑です。もともと虫歯のないペットを、人間から虫歯菌がうつり虫歯にしてしまいます。

友人の獣医師に話も伺いましたが、人畜共通感染症の観点から、ペットとの過度な接触はやめ、普通に生活して頂きたいとのことでした。

それでは、次回のブログまでには終息することを祈願しつつ、情報の変化が今後ありましたら発信していきたいと思います。

「文責・小野池」※無断の転記・複写、使用はお控えください。

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小野池智香

ペット栄養管理士 小野池 智香

愛玩動物飼養管理士1級 / 株式会社LIKE TODO JAPAN製薬 代表取締役 / 神奈川県未病産業研究会会員 / 日本乳酸菌学会会員 / 日本食品免疫学会会員 / フードメディシンネットワーク会員 / バッチ財団登録プラクティショナー(BFRP)