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■犬に与えてはいけない食べ物

 「犬に与えてはいけない食べ物」には、いくつか段階があります。

1.一般的に犬に与えてはいけない食べ物

2.加熱したら与えてはいけない食べ物(生で与えればOK)

3.生で与えてはいけない食べ物(加熱すればOK)

4.部位により中毒症状を起こす危険な食べ物

5.体質や量が多いと与えてはいけない食べ物(体質や少量ならOK)

6.その他

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1.一般的に犬に与えてはいけない食べ物

・チョコレート、ココア(カカオに含まれるテオブロミンが、嘔吐、下痢、運動障害を引き起こし、死亡に至ります。)

・コーヒー、紅茶、緑茶(カフェイン中毒)

・キシリトール(海外や日本でキシリトール中毒が発生したため、日本では平成18年度に犬のオヤツへの使用が禁止になりました。)

・アルコール(体重1kgに対し、度数10度のアルコールは50㏄が致死量と言われています。)

・玉ねぎ、ネギ、アサツキ、ナガネギ、ワケギ、エシャロット、ノビロウ、ラッキョウ(犬の赤血球を破壊する成分が含まれていて、量によっては貧血で死亡することがあります。)

・香辛料(胃腸障害を起こします)

・マカデミアンナッツ(けいれんを起こし低血糖に。肝不全を引き起こすことがあります。)

・アボカド(ペルジン成分が犬に中毒症状を引き起こす。)

・ぶどう、干しぶどう(中毒症状を引き起こし、腎不全などを併発するそれのある報告があります。)

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2.加熱したら与えてはいけない食べ物(生で与えればOK)

・加熱した骨(骨は生でしたら、安全で犬に必要な栄養素がたくさん含まれる重要な食べ物ですが、加熱すると縦に裂けて先端が鋭くなり、消化器を傷つけたり刺さったりします。)

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3.生で与えてはいけない食べ物(加熱すればOK)

・生のイカ、タコ、貝類(アサリ、ハマグリ、シジミ)、甲殻類(カニ、エビ)(アノイリナーゼがチアミンを分解し、ビタミンB群を欠乏します。)

・生の白身(アビジンというタンパク質がビタミンB群の1つであるビオチンの吸収を阻害してしまいます。黄身は生で大丈夫です。)

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4.部位により中毒症状を起こす危険な食べ物

・青いトマト、茎、ヘタ、花(アルカロイドという中毒性のある物質が含まれています。)

・ジャガイモの芽や緑化した皮(人間がダメな物は犬もダメな場合が多いです。)

・モロヘイヤは種子やさや

・リンゴ・梨・サクランボは葉や未熟なもの、種子の部分

・エゴマは葉(種子からできたエゴマ油なら大丈夫です)

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5.体質や量によっては与えてはいけない食べ物(体質や少量ならOK)

・ニンニク、ショウガ(たくさん与えると玉ねぎと同じように貧血になります)

・消化に悪いもの(イカ、タコ、貝類、クラゲ、コンニャク、トウモロコシに芯など。)

・ほうれん草、キャベツ(とても栄養価の高い、与えたい野菜です。ですが、毎日与えたり、量によってはシュウ酸が蓄積し、結石を起こすワンちゃんもいます。)

・なす、ピーマンなど、なす科の植物(ソラニンが嘔吐・下痢を引き起こします。)

・牛乳(乳糖が犬には分解できない。年間も続けると腎臓や肝臓にも負担をかけ、アトピー性皮膚炎や腎不全や肝機能障害などの引きがねになります。)

・おから、加熱の少ない穀類や豆類(アルファ化していないと、胃腸に負担がかかり、誇張症や胃腸の捻転を引き起こします。)

・イチゴ、レタス(キシリトールが含まれているので、多量には与えない方がいいです。)

・イワシやアジ、サバなどの青魚(大量に与えると、青魚に含まれる不飽和脂肪酸が体内で酸化し、体内のビタミンEを破壊します。)

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6.その他

犬は野菜を食べる消化機能ではないので、苦手な植物がたくさんあります。犬の消化管は掃除機のホースのような波状の形をしています。犬は食べ物を良く噛んで食べると言う事はあまりしません。ほとんどが丸呑みをしてしまいます。そこに原型のままのソラマメのような野菜を食べさせたとしたら、波状のジャバラ部分にすっぽりとはまってしまって、消化管をふさいでしまう場合もあります。なので、腸管閉塞のような事故も起きてしまい、開腹手術をしなければならないこともあります。与える際の形状は犬にとって安全である必要があります。

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料理をしていまして、思い出した事がありましたので、書かせて頂きます。アブラナ科の野菜の話です。甲状腺に負担をかけるからと、与えてはいけないという方がいます。

確かに、キャベツ、芽キャベツ、ケール、ブロッコリー、カリフラワー、大根、菜の花、白菜など、アブラナ科の野菜は、犬に与えてはいけない野菜に含まれていることがあります。特にブロッコリーに含まれるイソチオシアネートの一種、スルファラファンがゴイトンという物質に変化した場合、ヨウ素の吸収を阻害してしまうことから、甲状腺ホルモンを生成できなくなるので、甲状腺によくないと言われています。しかし、実際には、グレコシノレートがゴイトリンへ変化するケースは少なく、特殊な加工などをしない限り問題ないようです。また、甲状腺の病気でない犬や大量に食べさせない限り、抗ガン作用や他の恩恵を優先させる方が私は良いと考えています。

ペット栄養管理士 小野池智香

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