鹿の匠丹波シリーズ

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■手作りフードへの切り替えのすすめ

イヌやネコの手作りフードを勉強されている人でしたら、そう難しくなく与えられる肉類でも、加工された総合栄養食しか与えたことのない人にとっては、最初は少しだけハードルが高く感じるかもしれません。ですが、なるべくなら、中身の分からない市販のペットフードを与えるより、手作りフードを食べさせた方が良いです。ヒトの世界ではとても流通させられない粗悪な原材料を高温で過熱し、足りない栄養素を後から添加した加工食品よりも、愛情のこもった手作り料理の方が安心できるのは人間も同じです。

■加熱しない手作りフード

なるべく調理していない物(生食)をあげた方が良いといわれています。アメリカ、オーストラリアはもとより、近年では栄養学に先見の明がある国内のホリステック獣医師達も生食を推奨しています。ペットのより良い健康について考えるならば、抗生物質など薬に汚染されていない生の骨付き肉(肉に対して骨15%)に、内臓(肉に対して10~15%)を加え、すりつぶした野菜と、その他の栄養補助食を与える「Barf(bone and raw food)」が理想的だと言っています。特に生の骨は、犬や猫が必要とする栄養素(ビタミンB群の数種とメチオニン以外)を供給してくれます。メチオニンとビタミンB群の多くを補う生肉を、骨と一緒に与えることで、ほぼ完璧な栄養素の組み合わせとなるのです。

■食餌のバランス

イヌやネコはヒトよりも蛋白質とカルシウムが多く必要になります。それらを心がけて多く与えるようにします。けれども、あまり神経質に日々の栄養バランスにこだわることはありません。1日の中での栄養過不足は影響ないようです。もちろん、バランスが良いに越したことはありませんが、毎日ではなく、体調に合わせて1週間内に栄養バランスを整えようと意識すれば、そう難しいことではありません。バランスを考えると、「肉60%」、「内臓10%」、「骨15%」、「グリーン・トライプと野菜、その他を合わせて15%」を一緒に与えるようにします。

■イヌやネコも食育で自制心を養う

エネルギーのある肉や内臓、生の骨、野菜のペーストなどは味覚を養ってくれます。イヌやネコは味覚を感じる細胞(未蕾)が少ないと言われていますが、それでも味わって食べることで、舌や口内に触れる感触が脳を刺激してくれます。食とは本来、食育とも言われ、食べることで五感を働かせ精神面を健やかに保ってくれます。それはヒトだけが必要とする感覚ではなく、あらゆる動物が生きる為に、食べて良いもの悪いものを判断するのに必要な自制心を養ってくれる感覚です。生き物は自制心が養われないままだと淘汰され兼ねません。どのフードメーカーも、動物達の食育については命の根底の部分だと思って作って頂きたいのです。

■重要な情緒面(食育)

食餌で最も大切なのが栄養ですが、並んで「かじる」、「奥歯で砕く」、「引きちぎる」という行為も重要です。動物にとって全身運動でもあり、情緒面を満足させることができます。野生の肉食動物なら、狩りをして、その獲物を仲間などと引きちぎり奪いあって食べます。幼少期は肉や骨を噛み砕くことで歯の生え代わりを促し、ストレスも解消されます。最近、アレルギーや癌などの外的環境の病気や遺伝病に加え、精神病のペットが増えてきています。ヒトと暮らす社会に生きなければならないイヌやネコにとって、こういった生の骨付き肉を与えた時に本能が満たされる満足感も必要なのだと思います。

■美味しく、ヘルシー

鹿肉は、美味しさと栄養面から、ジビエ料理として人気が高まっています。さらに、どんな食餌にも使われ続けてきた鶏肉や牛肉などの家畜肉はアレルギー反応が起こりやすいことからも、鹿肉はアレルギーリスク低減食素材としても見直すべきです。また、鹿の中でも本州鹿は寒い地域のエゾ鹿と比べても脂肪分が少ない分、たいへんカロリーが抑えられます。季節によって脂肪の付き方は違いますが、生肉で脂肪分は3%ほど100kcal/100gです。嗜好性も高く、食の細いイヌやネコでも食べてくれることが多いです。病中・病後の回復期に、「鹿肉だけは食べてくれた」、「鹿スープ」だけはゴクゴク飲んでくれる」という話をよく聞きます。

■健康をサポートする栄養素

鹿肉はビタミンAや鉄分が豊富です。また、アミノ酸やミネラルバランスに優れています。他にも、毛艶に良いビタミンB群が多く含まれています。更に、青魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)アラキドン酸、異性化リノール酸、不飽和脂肪酸が、動物性のタンパク源である鹿肉からは唯一得られます。通常、このDHAは魚脂に多く含まれていますが、生魚はよほど新鮮なものでなければ与えられません。加えて、天然グリコーゲンも多く、高たんぱく質が良質の筋肉をつけて足腰を丈夫にしてくれます。特に高齢のイヌやネコには理想のお肉です。体内で作ることの出来ないミネラルもバランス良く含み、健康的な体づくりをサポートしてくれます。

■妥協のない安全・安心

(株)EGサイクルの鹿肉は人間用の鹿肉を精肉する工場で解体しています。山で解体した雑菌や寄生虫のついた鹿肉を流通させない為にも、厳しい基準を設けた「ひょうご鹿ガイドライン」に沿って処理した鹿肉だけを使用しています。ぜひ、皆さんも丹波にいらして、精肉工場を見学してみてください。安全性はもちろん、ペットだからといって妥協を許さない真面目な職人たちのこだわりが、この鹿肉には詰まっています。また、私の知る限り、唯一、犬や猫が生食できるグレードの国産「グリーン・トライプ(胃袋ではなく、その中身)」を届けてくれる会社は、現在EGサイクルこの1社のみです。

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